本記事では、インスタなどでよくあげられている吹き抜けのデメリットと対策をまとめています。
こんにちは。
おしゃれな家=吹き抜け。
といっても過言ではない気がするイチです。
なぜならインスタの写真には吹き抜けが多いから!
インスタっておしゃれですよね。
オシャレ=インスタ。
インスタ=吹き抜けユーザーが多い。
吹き抜け=おしゃれ。
三段論法ばっちり決まったぜ。
でも吹き抜けにはデメリットもあると言われています。
デメリットもあるのに吹き抜けを選ぶだと…?
インスタの吹き抜けユーザーはデメリットを我慢してるのか…?
本記事ではインスタユーザーがよくあげている、吹き抜けのデメリットと、その対策をまとめています。
吹き抜けの6つのデメリット
さっそく吹き抜けのデメリットをみていきます。
大きく分けると6つに分類できました。
- 冷暖房費が高くなる
- 音や臭いが筒抜け
- カビやすい
- メンテナンス性が悪い
- 耐震性が低い
- 2階の面積が狭くなる
それぞれ解説していきます。
①冷暖房費が高くなる
吹き抜けのデメリット1つ目。
吹き抜けにすると冷暖房費が高くなります。
吹き抜けにするために1階と2階の床をぶち抜いているわけですから、単純に部屋が広くなります。
部屋が広いほどエアコンの効きも悪くなる。
…という理由だけではありません。
冷暖房費が高くなる理由
吹き抜けにすると冷暖房費が高くなる理由をみていきます。
「吹き抜けは夏暑く冬寒い」という慣用句があるほど。
事前の備えなければ吹き抜け採用べからずという先人の警告が詰まってます。
その大きな原因は窓の存在。
吹き抜けは、解放感をより高めるために大きな窓を設置することが多いです。
この窓が夏暑く、冬寒くなる主な原因。
解放感ないけど。
暖かい空気は上に、冷たい空気は下に移動する性質も関係するから、窓なければ大丈夫とはならない
夏は暑い日差しが天上から降り注ぎます。
- 夏の日差しが吹き抜け窓から室内に入り込む
- 屋根も太陽熱で温まる
- 1階の暑い空気も吹き抜けを通じて2階に移動
空気は暖かいと上に、冷たいと下に移動する性質があります。
そのため、家中の暑い空気は2階に大集合。
1階と2階の温度差が大きくなるため、冷房の効きムラが大きくなります。
エアコンがこの温度差を均一にしようと頑張る結果、冷房費が余計高くなります。
冬の場合は夏と逆。
家は寒い空気に包まれます。
- 冬の寒さが吹き抜け窓から室内に入り込む
- 屋根や壁も冷える
- 2階の冷たい空気も吹き抜けを通じて1階に移動
冬になると家中の冷たい空気は1階に大集合。
吹き抜けエリアは特に底冷えする寒さになります。
冷暖房費が高くなる対策
吹き抜けが夏暑く冬寒くなるデメリットの対策も考えました。
ようは外気温に負けずに、家の温度を均一にできれば我々の勝ちです。
ポイントは高気密高断熱の家。
- 家の隙間を最小限にする
- 壁や屋根にしっかりと断熱材を入れる
- 窓をトリプルガラスにする
- 樹脂サッシにする
- 全館空調を取り入れる
そのような家であれば外気をシャットアウトできるので、吹き抜けにしてもさほどデメリットを感じません。
大手ハウスメーカー(HM)は各社とも高気密高断熱をうたっています。
中でも、高気密高断熱の性能が一番高いと言われているのが一条工務店。
私も様々なHMを見学しましたが、一条工務店以外の他社に「一条と迷っている」と言うと必ず
のようにアピールしていました。
一条の数値上の良さはライバル各社も認めているようです。
一条のインスタユーザーは吹き抜け採用が多いのも納得です。
暑さ、寒さについては詳細語ると話が長くなるので、別記事にもまとめました。
原因と対策について、さらに詳しく知りたい方はご覧ください。
②音や臭いが筒抜け
吹き抜けのデメリット2つ目。
1階や2階の音や臭いが筒抜けになってしまいます。
我が家を担当してくれている設計士のドンにもそう言われました。
※我が家は一条工務店のアイスマイルプラスで間取り検討中です。
音が筒抜けな理由
音が筒抜けな理由は、1階と2階が吹き抜けでつながっているためです。
1階と2階を遮る天井(床)がないので、音も臭いも筒抜けになります。
さらに吹き抜けは太鼓のように空洞になるため、音が反射して増幅してしまいます。
インスタを見ていると以下のようなコメントがありました。
「2階の子供部屋で遊んでいる子どもの声がリビングにまで響いてうるさい」
「1階のテレビの音が2階まで届くから子供が勉強に集中できない」
「夜勤の旦那を寝かすためリビングでも静かにしている」
特に受験期の子供を持つと、まわりの家族の音への配慮がストレスになるようです。
吹き抜けでどれくらい響くのか、一条工務店の宿泊体験時に確認しました。
結果、なんと1階の話し声(大声ではなく普通の会話の大きさ)は、2階の部屋まで聞こえることがわかりました。
詳細は以下の記事をご覧ください。
臭いが筒抜けな理由
臭いの理由についても、音問題と同じく上下階が吹き抜けでつながっているため。
キッチンでご飯作っているとき、換気扇で排出できなかった臭いや煙が家じゅう充満することも。
部屋中ならぬ家じゅうファブリーズかける必要があります。
肉の脂も2階まで届いちゃうんだろうね。
音・臭いの対策
音や臭いは人によっても感じ方が異なります。
あまりに敏感な方は、そもそも吹き抜けを作ることから再検討したほうが良いかもしれません。
以下ではなるべく音や臭いの被害を最小限にするために、我が家が取り入れた方法をご紹介してます。
- 寝室やキッチンを吹き抜けから離す
- 寝室と吹き抜けの間に「音除け」を作る
- 寝室の防音性能を高める
- 寝室のドアを開き戸にする
- 24時間計画換気(全館空調)にする
- 換気扇は高威力のものを選ぶ
1つ目はマスト。
吹き抜けに隣接させてしまうと音、臭い問題が深刻になります。
2つ目の音除けは、押入れや本棚などのこと。
寝室までの間にワンクッションいれることで音の伝達を減らします。
3つ目のように防音性能を高くするのも手。
ハウスメーカーのオプションだけでなく、吸音材や遮音材を壁に貼るなどDIYでもやりようはあります。
例えば以下のは遮音材を薄くした壁紙。
タイル床のように壁に敷き詰め、虫ピンで固定して使用します。
壁に貼るだけで5~10dB程度音を低減できます。
吸音材:音を小さくする。ウレタンやグラスウールなどの布
遮音材:音を反射し遮断する。コンクリなど密度の高く重い素材
4つ目の開き戸について。
引き戸よりも開き戸のほうが、ドアを閉めた時に隙間が少なくなります。
そのため、開き戸のほうが音をある程度遮断できるというインスタの噂。
開き戸も床との間に空気を入れ替える隙間があるため。
一条工務店の場合ですが、24時間計画換気(全館空調)をするため、開き戸の下にも隙間を設ける必要があるそうです。
③カビやすい
デメリット3つ目がカビやすいこと。
吹き抜けがカビることがあります。
カビやすい理由
吹き抜けには窓を設置することが多いです。
カビる主な理由は「結露」。
①でも上述しましたが、暖かい空気は上に上昇する性質があります。
冬になると、1階の暖かい空気は吹き抜けにたまります。
一方で、外気は冬寒いため、その温度差により吹き抜け窓が結露しやすくなります。
結露したものの、吹き抜け窓は高すぎて頻繁に拭くことはできません。
そのため、放置された結露からカビが発生しやすくなります。
カビやすい対策
カビの原因となる結露が発生するのは温度差。
特に吹き抜けを北向きに作ると、室内外の温度差が大きくなるので結露が発生しやすくなります。
特別な理由がない限り、北向きに窓をつけるような吹き抜けは避けるのが無難です。
また、窓やサッシをトリプルガラスや樹脂サッシにすることでも結露の発生を防止できます。
- 北向きに吹き抜け窓をつけない
- トリプルガラスにする
- 樹脂サッシにする
④メンテナンス性が悪い
デメリット4つ目はメンテナンス性の低下。
吹き抜けは高い位置にあるので、諸々のメンテナンスが面倒になります。
メンテナンスが面倒になる理由
まずは照明。
吹き抜けは天井が2階になってしまうので、照明の設置場所にかなり悩みました。
安易に吹き抜けの天井部分にペンダント照明やダウンライトを設定した場合。
電球交換のたびにハシゴなど足場を用意しないといけません。
家なんて数十年住み続けるものです。
若いうちはまだよいですが、年取ってから吹きぬけの2階部分にまで電球交換のためにハシゴを登りたくありません。
てか登れない…。
業者に頼んでもよいですが、たかが電球交換のために数万円かかってしまいます。
無理無理無駄無駄。
電球交換だけでなく、窓の掃除も同じ。
4mもあるモップを使って掃除することも可能です。
しかし上見上げながら掃除するわけで。
そのとき、きっと口もポカーンと空いてるわけで。
そこにホコリ落ちてくるのもなぁ…。
メンテナンスが面倒になる対策
基本的にメンテナンスは面倒ですが、いくつか対策も考えました。
- LEDにし交換頻度を減らす
- 吹き抜け天井に照明をつけない
- 長いモップを使用
まず吹き抜けにペンダント照明などの照明をつけたい場合、LEDはマストです。
長持ちするLEDにして極力交換回数を減らします。
しかしできれば吹き抜け天井に照明を設置しないほうが、メンテナンス性は高まります。
代わりに、吹き抜け1階部分の壁面にブラケットライトを設置するとよいかもしれません。
上でご紹介した窓の掃除用モップ(4m)も再度貼ります。
4mもあるモップを使って掃除。
⑤耐震性が低い
デメリット5つ目が耐震性。
吹き抜けにすると耐震性が低下すると言われています。
耐震性が低下する理由
耐震性において、床は大事なファクター。
最近の家は梁ではなく、壁や床のような面で支える構造が主流です。
しかし吹き抜け部分は、肝心の床がありません。
そのため支えとなるものがなくなるので、耐震性は下がるそう。
耐震性が低下する対策
耐震性が低下することへの対策も考えてみました。
吹き抜けの面積を減らせとしか…。
耐震性に強みがある一条工務店の場合、吹き抜けの面積は全体の半分以下という縛りがあります。
また、そのルールを守っていたとしても構造計算ではじかれることもありました。
吹き抜けにして解放感!
そういったことは、耐震性を考えるなら止めたほうがよさそうです。
それか木造住宅をやめて、鉄骨系のハウスメーカーを選ぶのも手です。
⑥2階の面積が狭くなる
最後のデメリットは2階の有効面積が減ること。
一言でいうと、吹き抜けの分だけ2階が狭くなります。
- 吹き抜けの開放感を取るか。
- 部屋数を取るか。
- 部屋の広さを取るか。
- 押入れなど収納を取るか。
何が重要かを家族会議して決めるとよいかと思います。
吹き抜けのメリット
ちなみに吹き抜けのメリットは以下の通り。
- 開放感がある
- 採光が取りやすい
- おしゃれ
- 1階2階間の連絡が取りやすい
- 建築費が安くなる(一条工務店の場合)
思いつくのはこんな感じ。
メリットについても、またの機会に詳細まとめようと思います。
まとめ
吹き抜けのデメリットについてまとめました。
大きく分けると6つ。
- 冷暖房費が高くなる
- 音や臭いが筒抜け
- カビやすい
- メンテナンス性が悪い
- 耐震性が低い
- 2階の面積が狭くなる
我が家の場合、一条工務店であればこれらのデメリットをある程度減らせるとなったので吹き抜けを採用しました。
ただ、家の総面積は変えられない中、吹き抜けを取るか、部屋の広さを取るか悩ましいです。
吹き抜けのある生活が素敵になるといいな。
「情報収集のために、とりあえず休日は住宅展示場に行こう」
その考え方、ちょっと待った!
事前準備なしで住宅展示場に行ってしまうと、
- 展示場ごとに同じ説明を何度もするハメになる
- 営業トークのうわべだけの情報しか手に入らない
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- 気づけば貴重な休日が終わってしまった
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