本記事では、間取り図面の1マスは何センチ?という疑問について、図を使いつつ詳しく書いています。
我が家は一条工務店で間取りを検討中です。
間取りの話の際に、必ず耳にする「1マス」という表現。
「キッチンは3マスになりますね」とか言われても、大きさのイメージが全くわきません。
いろいろ疑問だったので、徹底調査しました。
本記事では、一条工務店の1マスあたりが何cmなのか。
「マス」を「cm」に換算できる変換表も作りました。
一条工務店の図面の1マスは何センチ?
1マスとは
間取りを決める際は、方眼用紙のマス目を活用します。
▼ こんな感じ
間取りのマス目は、1マスが910mm。
=91cm。
およそ1mです。
中途半端で分かりにくい…。
中途半端な数値が使われている理由は、昔から大工さんの間で使われている単位「尺」を基準にしているから。
3尺を基本単位にしています。
そのため、「尺モジュール」と言ったりもします。
1尺 = 303.03mm
3尺 = 303.03mm × 3
= 909.09mm
≒ 910mm
1マス幅は3尺とも言えますね。
ちなみに、尺モジュール(910mm)は分かりにくいので、代わりの基準もあります。
1000mmを基本単位とする「メーターモジュール」という基準です。
※一条工務店では、昔ながらの尺モジュールが採用されています。
1マスの内寸は何mm?
上で書いた通り、1マスは約910mm。
2マスあると、910mm×2=1820mm。
そんな計算になります。
1マスは91cmって言ってたじゃん
91cmじゃダメな理由。
それは、91cmを測る基準が関係しています。
1マス910mmは、壁の中心(中心のことを芯と言うみたい)同士を結んだ長さを測ります。
つまり、壁の厚さが無視されているんです。
実際の長さ(内寸)は910mmではなく、910mmから壁分の厚さを引き算する必要があります。
文字では説明難しいので、図を描いてみました。
灰色:壁
赤点線:壁の中心
黒矢印:1マス幅
1マス幅(黒矢印) = 壁厚の半分+内寸+壁厚の半分
= 壁厚/2+内寸+壁厚/2
= 内寸+(壁厚/2+壁厚/2)
= 内寸+壁厚
つまり、
内寸=1マス幅-壁厚
※内寸のことを「有効寸法」と書くみたい。
つまり、内寸を計算するためには、壁の厚さを知る必要があります。
しかし、実際の壁の厚さは、家によって異なるようです。
(石膏ボードとかクロスとかの厚みが異なるため)
営業さんや設計士さんに質問したら教えてくれます。
正確な数値は人それぞれですが、壁厚さの目安は約130mm程度と言われています。
壁厚を130mmとすると、1マスの内寸は78cm。
(910mm – 130mm = 780mm)
1マスの内寸は78cm
(壁厚130mmの場合)
2マスの内寸は何mm?
1マスの時は、1マス分910mmから壁分の厚さを引き算しました。
しかし、壁があるのは両端だけです。
1マス増えたところで、つながっているなら壁はありません。
1マス増えても壁の厚さを足す必要がないんです。
また図を描いてみました。
灰色:壁
赤点線:壁の中心
黒矢印:1マス幅
青矢印:2マス幅
2マスの内寸 =黒矢印 × 2 – 壁厚
= 1マス幅 × 2 – 壁厚
= (1マス幅 + 1マス幅) – 壁厚
= 1マス幅 + (1マス幅 – 壁厚)
1マスの内寸=1マス幅-壁厚 だったので、上の式の()部分に代入。
2マスの内寸 = 1マス幅 + 1マスの内寸
壁厚さが約130mmのとき、1マスの内寸は78cmでした。
つまり、2マスの内寸は、169cmとなります。
(780mm + 910mm= 1690mm)
2マスの内寸は169cm
【早見表】マスごとの内寸
頭いたい…
結論だけ知りたいのよ…
上でご紹介した計算式を基に、早見表を作ってみました。
(壁厚130mmの場合)
0.5マスは、910mmの半分の455mmを足しています。
マス | 図面寸法 (mm) | 内寸 (mm) |
1.0 | 910 | 780 |
1.5 | 1365 | 1235 |
2.0 | 1820 | 1690 |
2.5 | 2275 | 2145 |
3.0 | 2730 | 2600 |
3.5 | 3185 | 3055 |
4.0 | 3640 | 3510 |
4.5 | 4095 | 3965 |
5.0 | 4550 | 4420 |
5.5 | 5005 | 4875 |
6.0 | 5460 | 5330 |
6.5 | 5915 | 5785 |
7.0 | 6370 | 6240 |
7.5 | 6825 | 6695 |
8.0 | 7280 | 7150 |
8.5 | 7735 | 7605 |
9.0 | 8190 | 8060 |
9.5 | 8645 | 8515 |
10.0 | 9100 | 8970 |
マスに関する一条ルール
一条工務店は、「一条ルール」と呼ばれる様々な決まりがあります。
「マス」に関連する一条ルールを、我が家の営業担当さんに確認しました。
間取りは半マス単位
一条工務店の間取りは、方眼紙のようなマスで作成されます。
間取り打ち合わせの際のできごと。
そんなやり取りがありました。
i-Smartやi-Smileの場合、最小単位は半マス(0.5マス)だそう。
1マスは910mm。
半マスは910mm/2=455mm
なので、部屋の間取りは45.5cm単位にしか動かせません。
「30cmだけ引っ込めて!」とかはできないのです。
半マスルールは稟議もできず、絶対的なルールのようです。
一条工務店と比較検討していたセキスイハイムなどは微調整ができたので、一条工務店は厳しめ。
ただ、収納スペース(押入)は例外の様子。
45cm幅、60cm幅、90cm幅の3種類あります。
60cmは1マスの約2/3。
半マスルール(約45cm)の適用外ってことになります。
斜めカットはできない
上でご紹介したように、一条工務店では最小単位が「半マス」というルールがありました。
1マスの正方形を半マスにすればいいなら、長方形以外にも△でもよいはず。
営業さんにまた聞いてみました。
この質問をしたときは、2階の1マス下がった部屋同士のベランダを繋げたかったんです。
ただ、繋げた部分はデッドスペースになります。
デッドスペース部分の坪単価をカットしたくて、斜め(半マス)にできないか聞いてみたんです。
残念…。
まとめ
間取りの1マスは何cmなのかをまとめました。
一条工務店の場合は尺モジュールを採用しています。
そのため、1マスは910mm。
内寸は壁分を引き算する必要がある、ということが分かりました。
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