本記事では、吹き抜けの暑さ対策を考察してみました。
吹き抜けの寒さ対策については以下の記事をご覧ください。
吹き抜けって憧れますよね。
我が家でも一条工務店のアイスマイル+で新築の間取りを考えていますが、吹き抜けを採用する方向で検討中です。
でも一般的に、吹き抜けにはデメリットがあると言われています。
デメリットが致命的なら、吹き抜けの採用は大人しく見送った方が良いかもしれません。
吹き抜けのデメリットで一番大きいのが暑さ。
そう思い、吹き抜けの最大のデメリットである「暑さ」について、一条工務店でできる対策を検討しました。
例えばこのような対策を取れますよ。
一条工務店の凄腕営業さんと一緒に考えた対策なので、実効性は高いはず。
吹き抜けは暑い?
吹き抜けは夏暑いといわれています。
まずはその理由を確認します。
一般的な理由
吹き抜けは、解放感を高めるために大きな窓を設置することが多いです。
大きな窓を設置すれば、解放感や見栄えは良くなります。
でも、窓からは日光が入りやすいため、特に夏は室温が上昇しやすいとも言えます。
例えば南面に3㎡の窓があると、窓から入る太陽熱は小型電気ストーブと同じくらいの発熱量になるのだとか。
一条工務店の家の場合
さらにこの日射問題、一条工務店で家を作った場合はもっと大変なことになります。
一条工務店は高気密高断熱をウリにしています。
夏に吹き抜けの大窓から室内に入り込んだ日射は、高断熱の壁に阻まれて外に出られません。
一方で、日光は窓からどんどん入り込んできます。
▼ 図にするとこんな感じ。
室内に入ってくる太陽光と、室内から出られない太陽光。
結局、室内はどんどん暑くなるという悪循環。
【対策】吹き抜けで暑くならないために
一条工務店の場合の「夏は暑くなりやすい」の対策を営業さんと考えてみました。
- 窓を小さくする
- ひさしを長くする
- ハニカムシェードをつける
- 遮熱シートを貼る
- シェードをつける
- トリプルガラスを採用する
窓を小さくする
吹き抜けに隣接した大きな窓があるから、家中が暑くなるという理屈。
つまりは、大きな窓から入ってくる日射量を減らせば解決します。
一番簡単な方法が窓の面積を小さくすること。
大きな窓じゃなければ家の中に入ってくる日射量も減ります。
本末転倒なのよ。この解決策は…。
ひさしを長くする
オプションになりますが、ひさしを長くするのも効果大です。
昔ながらの日本家屋は夏の暑さ対策にひさしを長くしていました。
そうすることで、夏の太陽の位置が高いときは家の中を陰にでき、冬の太陽の低いときは日光を遮らないので部屋を暖かくできます。
昔ながらの知恵ですね。
夏の日差し対策をしたいなら、できる限りひさしを伸ばすのがおススメです。
一条工務店でひさしを長くする場合、以下の2パターンが選べるそうです。
- 屋根自体を南にずらして北側のひさしを南側に持ってくる
- ダミーパネルを追加してひさしを長くする
※ダミーパネルとは
一条工務店のアイスマイルやアイスマートの屋根は、ソーラーパネルが敷き詰められています。
逆に言えば、ソーラーパネルのサイズに屋根のサイズのほうを合わせているそう。
ひさしを長くすると屋根自体も大きくなります。
その分ソーラーパネルも追加で載せないといけないという一条ルールがあります。
でもソーラーパネルはとても高価。
1つ増やすだけで10万単位で総額が跳ね上がります。
そこでダミーパネルの出番。
ソーラーパネルよりも低価格で敷き詰めることができます。
ハニカムシェードをつける
窓を小さくしたり、ひさしを長くするなどのオプションを使うことなく日射量を下げる現実解がハニカムシェードです。
ハニカムシェードを使えば、室内の温度上昇をだいぶ抑制できます。
ハニカムって蜂の巣のことよ(Honey – Comb)。
六角形並べた形だから。
はにかんだ嫁かわいーとか言っときゃいいのよ
ハニカムシェードは内部に空気層を持たせたカーテンのこと。
空気を間に挟むことで熱を遮断することができる構造です。
ハニカムシェードはありがたいことに一条の標準装備。
オプション代がかからずに部屋の温度上昇を抑制できます。
アイスマイルプラスの場合、ハニカムシェードがオプションとのこと。
窓サイズで値段が異なるようです。
超残念。
うちの設計士さんは、日によって説明が二転三転するんです…。
一条工務店では、3種類のハニカムシェードを選ぶことができます。
- 断熱タイプ
- 遮熱タイプ
- レースタイプ
上から順に太陽光を遮る能力が高まります。
ただ、断熱タイプは遮光カーテンのような感じ。
ハニカムシェードを閉めると真っ暗になってしまいます。
断熱性能は断熱タイプが3種類の中ではピカイチですが、吹き抜けに採用してリビングが暗くなってしまっては元も子もありません。
夏の日中は遮熱タイプのハニカムシェードを降ろしとくことで家内の温度上昇を下げられます。
遮熱シートを貼る
上でご紹介した、一条おすすめのハニカムシェードを選択するのも一手。
ですが我が家が採用したアイスマイルプラスでは、ハニカムシェードがオプション扱いになってしまいます。
オプション代は約1万円/1窓とのこと。
3窓あれば約3万円。
さらに吹き抜けだからと電動開閉式にしようものなら、プラス約1万円/1窓。
3窓で計約6万円になります。
ちょっと高すぎっす。
無理っす。
そこで一条ならではの暑さ対策ではないですが、我が家ではハニカムシェードの代わりに遮熱シートを貼ることにしました。
遮熱シートは、通常の透明ガラス窓にシートを貼るだけで使えます。
遮熱の他、UVカット、目隠し、結露防止…。
などなど、製品によってはプラスアルファ機能が付いているものも。
貼るときにDIYしないといけないのがネックですが、ハニカムシェードを採用するよりも半額程度に抑えることができます。
シートによっては複層ガラスに対応していません。
未対応のものを貼ってしまうと窓ガラスが割れてしまうので要注意です。
①遮熱タイプはシートで熱を遮る。
②そのため窓ガラスに熱がこもりやすくなる。
③複層ガラスは内部にガスが封入されてるので熱膨張が顕著になる
④熱膨張に耐えられずガラスが割れてしまう
…つまりは、複層ガラス非対応を貼っちゃうと窓が割れるのね。
調べてみたところ、各社様々な遮熱シートを販売していました。
見た目も様々なので、迷いに迷いどころ。
総合的にみると、以下のセキスイの遮熱シートはよさそうでした。
- 両面テープで貼るタイプ
(吹き抜け窓は高い位置なので、水貼りタイプは大変) - 遮熱性能も十分
(貼ると11℃低下するというデータあり) - UV効果あり
(78.3%。99%という他社品もあるので△かな) - 複層ガラス対応
- 目隠し効果
- 洗濯機で洗える
シェードをつける
ハニカムシェードや遮熱シートをつけても、室内に太陽熱は入ってきてしまいます。
吹き抜けにサンシェード…
遮熱をしたいなら、窓の外で日射をカットするのがベスト。
すだれなどのサンシェードの出番です。
でもシェードを設置するには、壁付けのフックが必要。
一方で、吹き抜け窓は2階にあります。
一条ルールで2階の外壁に壁付けフックをつけられないそうです。
つまりは、普通のやり方をしてもシェードを設置できません。
さすがにダサいぜそれは
屋根-庭間の特大シェードができたとしても、着脱時に屋根に上るなんてナンセンス。
台風なんかのときにシェードの取り外しができません。
吹き抜けにバルコニー
どうしたものか…。
状況をおさらいします。
簡単にいえば、2階壁にフックをつけることなく、シェードを2階の吹き抜け前にぶら下げられればよいのです。
バルコニーを使えばどうよ
そうなんです。
解決案を考えても、こんな感じで一条ルールが邪魔してくることが多数…。
一条ルール!
吹き抜けにバルコニーが設置できない効果発動だ(にやり)!
吹き抜け前にバルコニーさえ設置できれば、庭までシェードを降ろさなくてすむんですけどね。
う~~~~む。
悩んだ末の妥協案がこちらの間取り。
吹き抜け窓を挟んで両端にバルコニーを作り、物干しざおを吹き抜け窓前の空中に通す作戦です。
物干しざおはどうやって浮かせるの?
宙に浮かせた物干しざおにシェードをかけることで、①2階の壁にフックの設置不要、②庭まで降ろすことなくシェードが可能!という全てを解決できる一石二鳥なプランを思いつきました。
もろもろの都合(主にバルコニー設置による金額上昇)により我が家では採用できませんでしたが。
もし試された方がいましたら感想を教えてください。
実施は自己責任でお願いします。
トリプルガラスを採用する
外からのシェードだけでなく、窓自体の日射量を下げることも効果的。
そのためにもトリプルガラス(Low-E複層ガラス)と樹脂サッシを採用した方がよいです。
アイスマートなら標準でトリプルガラス。
アイスマイルはオプションになります。
しかし仮契約時の特典で、ダブルガラス→トリプルガラスへの交換無料となるキャンペーンがあったりもします。
トリプルガラスの注意点が1つ。
ガラス3枚分のため、開閉時が結構重たいです。
5歳児の力でも開けられますが…。
展示場はすべてトリプルガラスとのことなので、窓の開閉を一度体験するのがお勧めです。
シーリングファンを設置する
吹き抜けはいわば煙突なので、熱が上に伝わりやすいです。
空気を攪拌して温度をそろえるためにも、吹き抜けの天井にシーリングファンを設置するのが効果的。
ただ、シーリングファンは吹き抜けの高いところに設置するため、デメリットもあります。
- 掃除ができない
- 壊れた時に修理ができない
- F式全館冷房を採用できない
私は喘息もち。
ホコリがあると辛いので、シーリングファンまでの足場組んでの定期的な掃除が必須になってしまいます。
我が家はこのデメリットが嫌だったので設置を見送りました。
まとめ
吹き抜けを採用するデメリット「暑さ」について、その理由と一条工務店でできる対策をまとめました。
▼ 一条工務店でできる吹き抜けの暑さ対策一覧
- 窓を小さくする
- ひさしを長くする
- ハニカムシェードをつける
- 遮熱シートを貼る
- シェードをつける
- トリプルガラスを採用する
ご参考になれば!
吹き抜けの寒さ対策については以下の記事をご覧ください。
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