本記事では、我が家が一条工務店のハイドロテクトタイルを不採用にした理由をまとめています。
我が家は一条工務店のアイスマイルプラスで注文住宅を検討中。
間取りがひと段落付いたら現れた「外壁」問題。
一条の場合、標準タイルか、ハイドロテクトタイル(オプション)かを選べます。
ハイドロテクトタイルにしたほうがいいのかね?
設計士さんにもいろいろ質問しつつ、ハイドロテクトタイルを採用するかどうか検討しました。
そして結論。
ハイドロテクトタイルに関する検討結果を本記事にまとめています。
一条工務店「ハイドロテクトタイル」っていらない?
アイスマイル/アイスマイルプラスでは、外壁に「石目調ボーダータイル」(以下、標準タイル)と「ハイドロテクトタイル」のいずれかを選ぶことができます。
また、一般的な外壁によく利用されている「サイディング」を選ぶことはできません。
詳しくは以下の記事もあわせてご覧ください。
詳細は以下で書きますが、5つの理由から我が家ではハイドロテクトタイルを不採用としました。
- 予算オーバー
- クリーニング効果が微妙
- 色が5色あっても…
- 標準タイルも高級外壁
- 同じ値段出すなら内装をよくしたい
ハイドロテクトタイルとは
ハイドロテクトタイルの情報を調べていたところ、意外とあいまいな部分もありました。
そこでまずはハイドロテクトタイルについて簡単にまとめます。
ハイドロテクトタイルの効果(ざっくり)
ハイドロテクトタイルの効果を簡単にいうと…。
ハイドロテクトタイル=
標準タイル+セルフクリーニング効果
標準タイルよりもハイドロテクトタイルのほうが外壁の汚れが落ちやすい。
その程度の理解で大丈夫です。
ハイドロテクトタイルの効果(詳細)
ハイドロテクトタイルは、TOTOの光触媒技術を施したタイル。
光触媒の酸化チタンが光(紫外線)に反応して壁に付着した汚れを分解。
雨で汚れが流れていくので、キレイが持続するというものです。
さらに、光触媒効果で壁が親水性(表面がしっとりする)になるので、雨で汚れが流れ落ちやすくなります。
ハイドロテクトタイルの効果の持続期間
築3年とかで効果なくなったりしない?
光触媒は表面に塗布するのではなく、タイルを製造時に焼き付けていきます。
そのため雨が降っても触媒が流れ落ちることもなく、ずっとタイル内に残ったまま。
酸化チタンの触媒効果も半永久と言われているので、クリーニング効果がずっと続くことになります。
ハイドロテクトタイルと標準タイルの比較
次にハイドロテクトタイルと標準タイルを比較します。
我が家はいろいろ比較した結果、標準タイルを選びました。
ハイドロテクトタイルで選べる色
選択肢が多いと取るかどうかは人次第だね
ハイドロテクトタイルの全5色は下記の通り。
- TD-11:ホワイト
- TD-12:ブラック
- TD-13:オレンジ
- TD-14:ピンク
- TD-15:ブラウン
一方、標準タイルは3色あります。
以前はホワイトの1色のみだったので、標準タイルよりもハイドロテクトタイルを選ぶ方が多かったそうです。
そのためか、最近グレーとピンクが追加されました。
- TE-1:ホワイト
- TE-2:グレー
- TE-4:ピンク
さらに、最大2色まで壁面を塗分けることができます。
ハイドロテクトタイルは5種類あるけど、人気の色はコントラスト差が映えるホワイト、ブラックの組み合わせ。
街中の一条ハウスをみかけると大概この2色で塗り分けています。
ハイドロテクトタイルの表面
標準タイルはつるつるだね
ハイドロテクトタイルの先ほどの写真を再掲。
表面に凹凸があり、ざらざらしているのがわかります。
一方、標準タイルは下のような感じ。
ハイドロテクトタイルに比べると、表面がなめらかです。
ハイドロテクトタイルのほうが、見た目が少し豪華に見えます。
ハイドロテクトタイルの値段
オプションで50万円~…たっかいのだ
ハイドロテクトタイルはオプション仕様。
標準タイルの代わりに選べますが、オプション代が50万円程度かかります。
(30坪程度の場合。坪数や坪単価によって変わります)
ハイドロテクトタイルが販売された当初は、価格ももっと安かったらしいです。
でも一条は坪単価が年々値上げしているので、ハイドロテクトタイルも同様に値上げされているみたい。
ハイドロテクトタイルのメンテナンス代
メンテナンス費用について、一条の公式HPにサイディングとの比較結果がありました。
上の画像を見ると、サイディングは60年間でかかるメンテナンス代が約809万円。
それがタイルにすると、60年間にかかるメンテナンス代が約68万円に押さえられるとのことです。
68万円の内訳はシーリングの打ち替えだけ。
シーリングとは、タイル間のつなぎ目のゴムのこと。
タイル自体は半永久的にもつ素材ですが、タイル間をつなぐゴムは30年ほどで劣化してしまいます。
その劣化分の付け替え費用が68万円。
サイディングのおよそ1/12!
サイディングを選ぶより約740万円分もお得!
ちなみに、68万円かかるのは、ハイドロテクトタイルを選ぼうが標準タイルを選ぼうが変わりません。
さらに余談ですが…。
60年間で比べると、サイディングよりもタイルのほうがメンテナンス代が約740万円安くなるよ!
…という一条HPにあった広告内容。
タイルであっても60年を過ぎると追加で約360万円のメンテナンス代が必要になります。
- シーリングの打ち替え:約140万円
- タイル下地の交換 :約120万円
- タイルの全張り替え :約100万円
一条の広報班にはなかなかの策士がいるってことよ
我が家がハイドロテクトタイルをやめた理由
ここまでハイドロテクトタイルに関する前提をまとめてきました。
以下では本記事の本題となる、我が家がハイドロテクトタイルをやめた理由をまとめていきます。
理由1.予算オーバー
ハイドロテクトタイルを止めた圧倒的理由は予算オーバーなこと。
そりゃ資金がふんだんにあるなら、オプションマシマシにして、そのうちの一つにハイドロテクトタイルも選んだかもしれません。
でも、見積書に煌々と光るオプション代50万ってなかなかのインパクトがあります。
後述するように、ハイドロテクトタイルの魅力もあまり感じなかったこともあり、数あるオプション群の中でも真っ先に削除対象となりました。
理由2.クリーニング効果が微妙
ハイドロテクトタイルといえばクリーニング効果。
陽の光で汚れが分解され、雨で流されるというエコ仕様なタイルです。
でも目立ったクリーニング効果があるのは水溶性の汚れのみ。
インスタを見ていると、車の排ガスや畑の土埃なんかはキレイになるという噂。
ただし、ハイドロテクトタイルにしても、換気扇からの油汚れ、鳥の糞やクモの巣などは消えてくれません。
最近よく駅に大群でいるムクドリなんかは、駅チカ物件だと家の近所までやってきます。
家に巣を作らなくてもフン害がひどい。
ハイドロテクトタイルを採用してもフンがキレイにならないのであれば、結局自分で掃除することになります。
であればハイドロテクトタイルの意味があまりないなとなりました。
鳥の集会所から遠く、幹線道路沿いや畑沿いなど、水溶性の汚れが常時発生するような環境であれば、ハイドロテクトタイル効果が分かりやすいのかもしれません。
理由3.色が5色あっても…
ハイドロテクトタイルは色が5種類あります。
一方の標準タイルはバリエーションが増えたとはいえ、たった3種類。
であれば自分だけのおうち感をだすために、選択肢の多い5色あるほうを採用したくなるものです。
でも、ハイドロテクトタイルの人気色はコントラスト差が映えるホワイト、ブラックの組み合わせ。
街中の一条ハウスをみかけると大概この2色で塗り分けています。
せっかく5色あってもみんな同じ色を選択したくなるので、結局個性がないことに。
であれば3色から選べる標準タイルでもいいなとなりました。
さらに逆に考えると、標準タイルのグレーとピンクは最近販売開始された新色。
他の一条ハウスと被りたくないという意味では、標準タイルにしてグレーやピンクを選んだほうがよさそうです。
理由4.標準タイルも高級外壁
標準タイルは、比較対象がハイドロテクトタイルのため負け組感を出されてしまった可哀そうなな存在。
でも標準タイルのスペックも、一条以外の住宅メーカーからしたら高級オプション扱いです。
まず他社の外壁はサイディングがほぼ。
サイディングと比べると、タイルは耐久性、変色耐性、耐火性などが高く、抜群の安定感を誇ります。
さらにいえば、耐久性や変色耐性などは、ハイドロテクトタイルも標準タイルも同じです。
(タイル自体が持つ特徴のため)
そんなタイルが一条では標準装備。
標準タイルも、全然負け組ではありません。
理由5.同じ値段出すなら内装をよくしたい
最後はオプション代50万円の振り分けに関する内容です。
上述の通り、ハイドロテクトタイルはセルフクリーニング機能がある以外は標準タイルと同じ。
セルフクリーニング機能に感動すればハイドロテクトタイルを選択すればいい話。
そうでないなら他のオプションに50万円を振り分けるという選択肢もあります。
例えばカップボード、浄水器、キーレスドア、外構(庭や駐車場…)などなど。
お金をかければ便利/おしゃれになる場所はいくらでもあります。
さらにいえば、外壁の掃除をするために高圧洗浄機を購入するという選択肢もあります。
高圧洗浄機で有名な「Bosh」なら、2万円もあれば購入可能。
高圧洗浄機を一台買えば、外壁だけでなく駐車場やバルコニー、洗車なんかもできてしまいます。
我が家もBoshを持っていますが、洗浄前後で汚れっぷりが見違えるので超気持ちいい。
まとめ
一条工務店のハイドロテクトタイルを選択するかどうかを検討しました。
- 予算オーバー
- クリーニング効果が微妙
- 色が5色あっても…
- 標準タイルも高級外壁
- 同じ値段出すなら内装をよくしたい
メリットデメリットを踏まえて優先順位をつけた結果、我が家は標準タイルを選びました。
見た目、機能、他のオプション…など、何を優先してこだわりたいかで決めたらよいかと思います。
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