本記事では、一条工務店のアイスマイルとアイスマートの違いを比較しています。
一条工務店の主力商品アイスマート(i‐smart)。
ダントツの気密性・断熱性能を誇りますが、坪単価もかなり高いです。
そんな方(我が家含む)向けに販売されているのが、アイスマイル(i‐smile)というセミオーダータイプのプランです。
アイスマートみたいな高性能だとしたら、アイスマイルに飛びつきたい…!
そこで営業さんに、アイスマートとアイスマイルの違いを根掘り葉掘り質問してみました。
本記事では、その結果を比較しつつまとめています。
アイスマイルとアイスマートの違い
- 坪単価
- 断熱性能
- 選べるプラン
- 間取り
- 設備
これらの観点から、アイスマートとアイスマイルを比較しました。
坪単価
まずはアイスマイルとアイスマートの坪単価の違いです。
坪単価は都道府県、家の坪数、仮契約の時期などでも変わるそうです。
今回は、施工面積31坪(102.5平方メートル)で試算してもらいました。
家の新築費用は、施工面積×坪単価という単純計算で出せます。
坪単価(平方メートル当たり) | 31坪の場合の合計 | |
アイスマート | 216,000円/平方m | 2214万円 |
アイスマイル | 177,500円/平方m | 1819.375万円 |
アイスマイルとアイスマートは、31坪で計算した場合394.625万円の差があることになります。
つまり…。
およそ400万円の差がある計算結果!
断熱性能
費用面の次は、アイスマイルとアイスマートの断熱性能の違いを比較します。
アイスマートの断熱材
アイスマートで採用されている断熱材は「高性能ウレタンフォーム」。
一般的な断熱材に使われているグラスウールの約2倍の断熱性能とのこと。
高性能断熱材を壁や床一面に貼っているので、魔法瓶のような保温効果が生まれるそうです。
アイスマイルの断熱材
一方、アイスマイルで使われている断熱材は「EPS1号相当」。
これもグラスウールと比較すると、約1.2倍の断熱性を持っているそう。
アイスマートには劣るけど、一般的な家(グラスウール)よりは断熱性が高いといえます。
さらに材料中に塩素を含まないので、燃やしてもダイオキシンは発生しないそうです。
健康にも気を使っています。
グラスウールとの違い
一条工務店の「高性能ウレタンフォーム」や「EPS1号相当」はウレタンなので固体です。
一方、一般的な家で使われる「グラスウール」は綿のようにふわふわしています。
(でも触るとチクチクがすごい)
……で?
新築の時は、どちらも壁一面にぎっしり隙間なく詰まった状態になっています。
つまり、断熱性は良好。
でも、数年後になると、グラスウールはふわふわしているため、自重で床方向に落ちてしまいます。
新築時は壁一面ぎっしりだったのが、下の方に溜まってしまうんですね。
逆に言えば、壁の上部はスカスカになり、断熱材がない状態になってしまいます。
こうなってしまうと断熱性能は得られません。
一方、一条工務店で採用しているウレタンは固体なので、壁の下の方に落ちてしまう事はありません。
つまりは数年、数十年後になっても断熱性能を維持し続けられるという特徴があります。
以上は一般論です。
グラスウールを使っているHMや工務店も、壁にパンパンになるまでグラスウールを詰め込むなど何等かの対策をしていることが多いです。
選べるプラン
アイスマートとアイスマイルは、選べるプランにも違いがあります。
アイスマートは一条工務店のフラッグシッププラン。
そのため、組み合わせられる各プランがアイスマイルよりも多いです。
- 2倍耐震
- 耐水害住宅
- さらぽか空調
2倍耐震
例えば2倍耐震。
一条工務店の家は耐震性にも力を入れています。
アイスマート、アイスマイル共に、耐震等級は建築基準法の最高値の3。
これが一条工務店の標準。
しかし、アイスマートにはさらに耐震性を高めるプランがあります。
その名も「2倍耐震」。
建築基準法の2倍の耐震性能を誇るプランです。
耐震等級は国の基準で3までしかありません。
もし3以上の基準があるとすれば…、と仮定して壁強度などを高めた結果、2倍に到達したのだとか。
強度Maxの2倍耐震はアイスマイルでは選択できません。
ロマンですな!
耐水害住宅
また、一条工務店は水害対策にも力を入れています。
オプションですが、洪水の際に家の中に水が入ってこないような密閉された作りを選ぶこともできます。
さらに、洪水時に床下にあえて水を注入する仕組みを採用することで、家が流されてしまう事を防ぐプランです。
①密閉性向上、②床下に注水しての浮上防止が、水害対策のスタンダードタイプ。
スタンダードタイプは、アイスマートだけでなく、アイスマイルでも選択可能です。
さらに、アイスマートだとスタンダードタイプ以外に、浮上タイプも選べます。
意味が分かりません。
営業さんに初めて説明を聞いたときは夫婦そろってきょとんでした。
洪水時に家が浮上しますって何???
空飛ぶの?
風船を持ったカールじいさんが脳内を飛び交います。
詳細を聞くと、空を飛ぶわけではなく、家が水に浮くそうです。
百聞は一見に如かず。
一条工務店の工場見学では浮上体験もできるとのこと。
さっそく参加しました。
詳細は割愛(別記事予定)ですが、マジで家が水に浮いた。
一条のおうち、頑丈すぎじゃね。
家が杭に繋がれてるので、流木と一緒に海まで流される心配もないのだとか。
家を船代わりにするとか、発想力が豊かすぎます。
よく採用許可したよな、一条の幹部陣。
そのうちタイヤとかエンジンとかつけて、家を移動手段にするギミックも搭載されそうな勢いを感じました。
子どもの頃誰もが憧れた、布団で寝ながら学校に行く夢が叶う日も近いのかもしれません。
さらぽか空調
さらぽか空調は、家全体の湿度と空調を管理する換気システム。
通称「さらぽか」。
一条の代名詞ともなっているシステムです。
アイスマイルについてるのはロスガード。
さらぽかとは微妙に違います。
一条の家は、冬は床暖房があるためとても温かい。
全室の床に張り巡らされた配管にお湯を通す床暖房システムが標準搭載されています。
しかし、夏の暑さ対策をしっかりしておかないと高断熱がアダとなり、激熱地獄になってしまう…。
その夏の悩みを解消したのが「さらぽか空調」。
換気システムで除湿を行いつつ、床暖房の配管に水を通すので冷房代わりになるのです。
さらぽかをつけたい場合は、アイスマイルを断念することになってしまいます。
間取り
アイスマートは完全注文住宅なので、間取りも自由に決められます。
一方のアイスマイルは、あらかじめ用意された5,000プランの中から好きな間取りを選べるというもの。
セミオーダータイプなので、ある程度規格化できる分費用も抑えられるそう。
逆にいえば、アイスマイルは間取りを好きにいじることができません。
5,000プランの中に気に入った間取りプランがあればいいのですが…。
理想に対してどこかしら妥協する必要が出てきます。
間取りを好きに決めつつ、アイスマートよりも安くしたい…。
そんな方向けに、アイスマイルと似た「アイスマイル+」が発売されました。
我が家もアイスマイルプラスを検討中です。
▼ アイスマイルとアイスマイルプラスの違いはこちら。
設備
最後に、アイスマイルとアイスマートで選べる設備面を比較しました。
アイスマイル、アイスマートはいずれも、キッチン/フローリング/外壁などをカタログの中から選ぶことになります。
しかし、カタログの充実度が全然違いました。
基本的に、アイスマイルは間取りプランに記載された設備以外への変更はできません。
▼ 以下は、アイスマートのみが選べる設備の一例です。
- 屋根
(ソーラーパネル/スレート材/パラペット) - ポーチタイル
(ヨーロピアン/テラコッタ) - 窓の格子/窓の手すり/デザインルーバー
- 車庫
- 玄関ドア
(選択肢8ページ分!) - フローリング
(EBコート/石目調/モクリア/高耐久ナラ/ライブナチュラル) - 洋室ドア
(スリットスライダー/ガラスドア/ペット用/防音) - ファイン手すり(摺りガラスの手すり)
- 室内明り取り
- エレベーター
- スマート/グレイスキッチン
- グランド/グレイスカップボード
- 洗面化粧台
(大きさの選択肢が多い) - セカンド洗面化粧台
- 浴室サイズ
(0.75坪/1坪/1.25坪) - 浴室ドア
(親子折戸タイプを選べる) - 浴室テレビ
- ECO ONE
(Wハイブリット給湯を選べる) - シューズボックス
(アイスマイルは間取り記載以外は選択不可) - エコカラット(アクセント壁紙)
- 間接照明
- 自在棚の設置
- フリーカウンターの設置
- 収納
(選択肢9ページ分!) - クローゼットタイプ/ブックシェルフを選べる
- 小屋裏収納/ロフト
- 勾配天井
- 書庫用セット
あと、これらに対して選べるカラーも増えます。
アイスマイルは基本2、3色からしか選べないのに、アイスマートは5色以上とかから選べたりします。
正直、設備の違いがありすぎて全部を書ききれませんでした…。
施主支給について
アイスマートはさらに施主支給も可能。
カタログ以外のコンロや棚を持ち込みしたいなどあれば、社内稟議が通れば認めてもらえます。
一方のアイスマイルは、施主支給がほぼ認められません。
アイスマイルは良くも悪くも5,000プランの間取りで完結!と考えるとよいようです。
まとめ
アイスマートとアイスマイルの特徴や違いをまとめました。
間取りも自由に作れるし、一条クオリティを余すところなく採用したいという方は、アイスマートがおすすめ。
アイスマートであれば、さらぽかや2倍耐震などのプランも採用できます。
また、キッチンやカップボードもおしゃれなのが多数。
アイスマイルだとスタンダードタイプ(正直微妙)しか選べません。
「性能はいいけど見た目が地味」との評判も高い一条の家ですが、アイスマートならカラーの選択肢も多いので自分好みにカスタマイズできます。
一方、アイスマイルは、一条工務店の高気密高断熱、耐震性能のある家に住みたいけど予算を抑えたい。という方向けです。
間取りや設備にはそんなにこだわらない!という方にはアイスマイルがおすすめ。
我が家はアイスマイルの安さと間取りの自由さをいいとこ取りしたアイスマイル+で検討中。
はたして理想の間取りは見つかるのか。
営業さん、設計士さんと思案中です。
「情報収集のために、とりあえず休日は住宅展示場に行こう」
その考え方、ちょっと待った!
事前準備なしで住宅展示場に行ってしまうと、
- 展示場ごとに同じ説明を何度もするハメになる
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- 気づけば貴重な休日が終わってしまった
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私はそんなサービスがあることを知らずに住宅展示場に行ってしまい。。
1日費やしてヘトヘトになっても、たった2社ほどしか回れませんでした。
しかも営業トークに振り回されるだけで、役立つ情報は全く得られず。
そんな残念な結果になるのがわかっていたなら、タウンライフ注文住宅を積極的に利用したかったです。
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