本記事では、ナノイー(エアイー)を設置する際のおすすめの場所をまとめています。
我が家は一条工務店のアイスマイルプラスで注文住宅を検討中。
エアイーを3か所無料で設置できます。
…しかし私、自分で調べてから結論づけないとどうにも納得できない性格。
特に新築の場合は数千万円単位の買い物。
ナノイーをつける場所も、設計士さんの言いなりではなく自分で吟味したいと思う今日この頃。
そこで、①ナノイーの特徴、②一条ハウス(アイスマートやアイスマイル)の特徴をもとに、ナノイーが最も効果を発揮できる設置場所を検討しました。
本記事はその結果をまとめています。
…どころか、我が家はエアイーの採用自体を見送りました。
▼ 我が家がナノイーをつけなかった理由はこちらの記事にまとめています。
ナノイーの特徴
パナソニック製のナノイー。
一条工務店では3つまで標準で取り付けられます。
ナノイーとは
という方は、以下の記事にナノイーの特徴をまとめているのでご覧下さい。
上の記事の内容を簡単にまとめます。
ナノイーは、パナソニック製のマイナスイオン発生装置。
マイナスイオンを使えば、空気中に含まれる不快な7物質を数時間かけて浄化できるとのことです。
つまりは、豪華な空気清浄機。
- 菌・ウイルス
- カビ
- PM2.5
- 花粉
- ダニなどのアレル物質
- ニオイ
- 美肌・美髪
※パナソニックHPより
ちなみに「エアイー」は、ナノイーを天井に取り付けられるようにした商品名です。
機能はナノイーと同じなので、以下ではまとめて「ナノイー」と書きます。
ナノイーの原理
ナノイーの原理も、設置場所を考えるうえでは大事な情報。
なので、なるべく簡単に書いていきます。
公式HPには、原理について「ペルチェ素子が~」とか「チタン電極が~」とか、小難しいことが長々と書かれています。
原理をざっくり一言でいうと、「発生させたマイナスイオンを空気中の水滴に乗せて部屋中に運ぶ」…というもの。
イメージは、風船(水滴)につかまって浮かぶプーさん(マイナスイオン)。
装置で大量生産されたプーさんは、風船でニオイ等の発信源に派遣されていきます。
そして部屋中の各拠点に到達したらすぐにニオイやカビなどと戦い始めます。
ナノイーの効果範囲
ナノイーを置く場所を考えるにあたって、マイナスイオンの効果範囲を調べました。
冒頭に書いた通り、設計士さんはリビングに置くのを勧めてました。
だけど、我が家のリビング・ダイニングは風呂、廊下、洗面所の面積を犠牲にしつつ最大限広げた結果、20畳近い広さがあります。
リビングにナノイーを1つだけ設置すればいいのか、1つでは足りないのか。
…1部屋に何個置けばいいのか問題です。
マイナスイオンはすぐ消える
一般的に、マイナスイオンは不安定な状態。
発生した瞬間に消えてしまう(空気中のプラスイオンと結びついてしまう)ため、短命といわれています。
でもパナソニックのナノイーはこの点を改善していて、空気中の水滴で包み込むことでマイナスイオンがすぐに消えないようにしているそうです。
逆にいうと、水滴が割れるとマイナスイオンは霧消します。
上のプーさんの例でいえば、風船(水滴)が割れれば当然プーさん(マイナスイオン)も落ちます。
ナノイーから飛び出した水滴が、割れずに広い部屋の隅々にまで到達するとは到底思えません。
つまり、ナノイーの効果範囲は水滴が割れない範囲となります。
公式の実験も微妙?
また、パナソニックのナノイー公式HPでは、ナノイーを使った除菌の経過観察などの実験結果をグラフで載せています。
注目したいのが、それら実験結果の随所にみられる注意書き。
●約6畳の試験室内での24時間後の効果です。
●数値は実際の使用空間での試験結果ではありません。
●実際の使用空間での実証結果ではありません。
●数値は約6畳の試験室内での6時間後の効果であり、ご使用方法によって異なります。
実際の家のような家具が配置された実験環境ではなく、あくまで6畳相当の実験室の環境とのことです。
つまり、家でナノイーを利用したときの実際の効果はわかりません。
一条のカタログにも公式HPの実験と同様に「6畳用」と書かれています。
せいぜいエアイーでカバーできるのは6畳程度と思った方がよさそうです。
一条ハウスとナノイーの相性
次に、一条工務店のアイスマートやアイスマイルと、ナノイーの相性を考えていきます。
ご存知の通り、アイスマイルやアイスマートはいろいろなシステムを搭載しています。
- 高気密・高断熱の壁
- 24時間換気システム
- 屋根全体がソーラーパネル
- 耐震等級3以上の作り
などなど。
中でもナノイーと関連する「24時間換気システム(ロスガード)」について深堀していきます。
24時間換気システムとナノイー
上述したとおり、ナノイーは以下の7物質を数時間(ほぼ2時間以上)かけて除去していきます。
- 菌・ウイルス
- カビ
- PM2.5
- 花粉
- ダニなどのアレル物質
- ニオイ
- 美肌・美髪
※パナソニックHPより
でも、一条工務店ではロスガードという全館換気システムを標準搭載しています。
ロスガードの換気効果はすさまじく、2時間で家中の空気を総入れ替えできるのだとか。
空気が循環するのでカビにくく、花粉やPM2.5はフィルターで室内への侵入をブロック。
焼肉などのニオイすらも2時間で消え失せます。
…あれ、エアイーの効果ってなんだったっけ?
数時間(ほぼ2時間以上)かけて除去?
ロスガードがあるならエアイーいらなくね?
…そう思いつつも、ほんとに不要と言い切っていいのか、エアイーがあったほうがいい理由が何かないか、もう少し粘って考えてみました。
換気口とナノイー
全館換気システム(ロスガード)の原理をもう少し深堀します。
ロスガードの仕組みは以下の通り。
ロスガード(1マス分の巨大なフィルター)を通して屋外の空気をきれいにろ過。
そして、給気口(SA)から各部屋にその綺麗な空気を流す。
さらに、排気口(RA)から屋内の汚れた空気を屋外に排出。
そんな感じで空気の循環を行っています。
つまり、屋内の空気の流れは、スタート位置が給気口(SA)。
そこからゴールの排気口(RA)に向かって流れていきます。
一方のナノイーの原理は、部屋中に飛ばしたマイナスイオン入り水滴が、ニオイ等の原因物質に到達すれば除去できる仕組み。
逆にいえば、水滴が原因物質に到達できないと効果を発揮できません。
はたして、給気口(SA)から排気口(RA)まで空気の流れができている中で、ナノイーからの水滴は部屋中に飛べるのでしょうか。
空気の流れに逆らってまで?
…無理じゃね?
そんな理由から、我が家ではエアイー不要との結論になりました。
この記事はエアイーをどこに置けば効果的かって内容よ!
ナノイーを設置するならここ!
アイスマートやアイスマイルの場合は、エアイー自体が不要という結論になった我が家。
ですが、仮に設置するならここかな…という場所を挙げていきます。
- 排気口(RA)から離れた場所
- 6畳以下の空間
- 閉鎖空間
- 湿度のある空間
排気口(RA)から離れた場所
まず大前提が排気口(RA)から離れた場所を選ぶこと。
ナノイーから発生した水滴が、少なくとも近場でもよいのでどこかしらに到達できないと話が始まりません。
そんな水滴の天敵が排気口(RA)。
排気口(RA)は屋内の空気を屋外に排出してしまいます。
マイナスイオン入り水滴も例外ではありません。
せっかくのパナソニックの技術力の結晶でも、どこにも着陸できずにRAから排出されてしまっては元も子もない。
不憫さすら漂います。
なので、ナノイーを配置する際は排気口(RA)から離すべきです。
6畳以下の空間
次に気にしたいのが空間の大きさ。
ナノイー1つあたりの守備範囲は6畳以下でした。
そのため、あまりに広いリビングやダイニングに配置しても効果は見込めません。
正確には、マイナスイオンが効果を発揮する前に、ロスガードが空気を総入れ替えしてしまいます。
閉鎖空間
閉鎖空間って、響きが中二病っぽくていいですよね。
なんかテンション上がるワードです。
マイナスイオンも閉鎖空間が好きな様子。
6畳以下の空間でも、たとえばドアが無くて廊下に続いているような空間だと、マイナスイオンが廊下に逃げ出してしまいます。
そうなると、空気あたりのマイナスイオンの密度が薄くなるので、せっかくの効果も薄れてしまいます。
湿度のある空間
最後に、適度な湿度のある空間であることも大事です。
ナノイーは原理上、空気中に水分が必要です。
あまりに乾燥している空間だと、必要な水分を作ることができず、マイナスイオンが発生しません。
公式HPの説明文でも、室内温度は約5℃~約40℃、湿度は約30%~約85%の環境を推奨とのことでした。
そのためか、火気や油煙の発生するところ(=キッチン)には設置できないとのことです。
料理の際に空気中に飛ぶ油分が、水滴の発生を邪魔してしまうのかもしれません。
逆に、浴室も湿度が高くなりすぎるため設置不可とのこと。
アイスマイルでナノイーを設置するならここ!
- 排気口(RA)から離れた場所
- 6畳以下の空間
- 閉鎖空間
- 湿度のある空間
これらの条件を満たす場所を挙げてみました。
おススメ度★★★
一条工務店ではエアイーを3か所無料で設置できます。
私が3か所選ぶならこの3か所です。
- 押入
- ウォークインクローゼット
- シューズクローク
特にウォークインクローゼットやシューズクローク。
靴やアウターなどを収納する場合、外からの菌や花粉も一緒についていることがあります。
さらに普段閉め切っているのでニオイやカビも発生しやすい。
これら嫌物質をナノイーで除菌!滅却!
しかも上で挙げた場所は給気口(SA)も設置されないことが多いので、ロスガードによる空気の循環も起こりにくくなっています。
補助的にナノイーを利用するにはもってこいの場所です。
おススメ度★★☆
- 玄関
- 脱衣所
- トイレ
- 廊下
玄関や脱衣所も、狭くて給気口(SA)も設置されない場所。
ただし、閉鎖空間ではないので、★★★の場所と比べると見劣りします。
また、脱衣所は洗濯物を干したりすると、湿度が上がりすぎてしまう懸念も。
トイレは小さいお子さんがいるご家庭なら設置を考えてもよいと思います。
子供って幼稚園からいろいろな病原菌をもらってきますよね。
ノロとかインフルとかノロとかノロとか。
我が家もノロでパーティ全滅したことも度々あります。
ノロってトイレで吐いたりするので、そんなときにエアイーをフル稼働させると気休めの殺菌になるかもしれません。
おススメ度★☆☆
おススメ度★☆☆というか、あってもなくても変わらないのではないかという場所になります。
つまり、ナノイーが苦手な「解放感ある広い場所」。
- リビング
- ダイニング
- キッチン
- 各部屋
しいて挙げるなら、4畳半の子供部屋には、将来男子高校生を詰め込む予定がある場合は設置してもよいかもしれません。
男くさいのはもしかしたらロスガードだけでは対処できないかもしれませんし。
まとめ
一条工務店でエアイーを設置する場合のおすすめ場所をまとめました。
ナノイーの原理などを加味すると、以下の場所に設置すればよい感じの効果を得られそうです。
- 排気口(RA)から離れた場所
- 6畳以下の空間
- 閉鎖空間
- 湿度のある空間
特に、一条工務店ではエアイーを3か所無料で設置できます。
3か所選ぶならこの3か所です。
- 押入
- ウォークインクローゼット
- シューズクローク
本記事が参考になれば幸いです。
「情報収集のために、とりあえず休日は住宅展示場に行こう」
その考え方、ちょっと待った!
事前準備なしで住宅展示場に行ってしまうと、
- 展示場ごとに同じ説明を何度もするハメになる
- 営業トークのうわべだけの情報しか手に入らない
- 好みのメーカーに巡り合えない
- 気づけば貴重な休日が終わってしまった
などなど、デメリットしかありません(実体験)。
そこで利用したいのが、注文住宅の一括資料請求!
タウンライフ注文住宅というサイトでは、住宅メーカーの資料請求を一括で行うことができます。
しかも数多くある建築メーカーの中から、あなたの条件に合ったメーカーのみを厳選してくれるんです。
無料で!
私はそんなサービスがあることを知らずに住宅展示場に行ってしまい。。
1日費やしてヘトヘトになっても、たった2社ほどしか回れませんでした。
しかも営業トークに振り回されるだけで、役立つ情報は全く得られず。
そんな残念な結果になるのがわかっていたなら、タウンライフ注文住宅を積極的に利用したかったです。
昔の自分にぜひ教えたいサービスです。