本記事では、我が家が玄関の親子ドアの採用をやめた理由をまとめています。
我が家は一条工務店のアイスマイルプラスで注文住宅を検討中。
玄関ドアについてもいろいろ悩みました。
そこで玄関ドアについていろいろ調べたり検討した結果…。
実はデメリットもあり、後悔している方も多くいることがわかりました。
親子ドアを採用するか悩みましたが、我が家では「不要」という結論にまとまりました。
本記事は親子ドアを採用しなかった理由についてまとめています。
玄関に親子ドアはいらない?【寸法など】
まずは親子ドアと片開きドアについて簡単に説明します。
親子ドアとは
親子ドアとは、扉が2枚ついた観音開きのドアのこと。
普段使う大きさのドア(親扉というそう)と、小さいサイズのドア(子扉というそう)が横並びになっています。
小さいドアのほうは、普段はロックしてあるため開きません。
▼ 親子ドアはこんなドアです。
親子ドアの寸法
親子ドアと片開きドアを比較するために、それぞれの寸法も調べました。
それぞれの一般的な寸法は以下の通り。
※実際に出入りできる幅(有効間取り)を記載しています。
※サイズの詳細は商品によって異なります。
- 親子ドア全体:106cm
- 親扉:76cm
- 子扉:30cm
片開きのドアの有効寸法は、親子ドアの親扉と同じ(76cm)になります。
玄関に親子ドアはいらない?【メリット】
親子ドアと片開きドアの違いが分かったところで、ようやく本題。
まずは親子ドアを採用するメリットを見ていきます。
- デザインがおしゃれ
- いざというときに広く使える
- 採光を取りやすい
① デザインがおしゃれ
1つ目のメリットは「おしゃれ」なこと。
親子ドアのほうがおしゃれに感じる理由を考察
人の脳は、周りと異なる点があるとそこに注目するようになっています。
玄関において、ドア以外のスペースは当然「壁」。
家のぐるり全てが同じ色形の壁に囲まれた中で、壁と形の異なるドアは真っ先に目に入りやすいと言えます。
そのドアが親子ドアだと、片開きのドアより大きい分さらに目立ちます。
さらに、ドアは万人受けするようなデザインになっているので、悪目立ちもしません。
目立つ=おしゃれと考えれば、親子ドアのほうがおしゃれに感じることになります。
一条工務店の場合
我が家が選んだ一条工務店のアイスマイルプラスの場合、外観デザインで選べるのはタイルのみ。
しかも壁の色も3色からしか選べません。
「あれは一条の家だね」とかすぐわかるほど、他の一条ユーザーと外観がかぶってしまいます。
そんなときに親子ドアを選んでおくと、他の一条ユーザーハウスとの差別化ができます。
② いざというときに広く使える
メリットの2つ目は「大きな荷物を出し入れしやすい」こと。
親子ドアを採用する一番のメリットだと思います。
大型家具・家電の購入時
日常使いの時は大きいほうのドアだけを使用。
でも冷蔵庫やソファなどの大型家電・家具を購入した場合、大きなドアだけでは入れづらいです。
さらに、家の中に入らないからという理由で、欲しい家具を諦める事態になることもありえます。
そんなときに親子ドアであれば、子扉(小さいドア)を開くと、入り口が広く搬入しやすくなります。
バリアフリーに対応しやすい
また、家は20年以上住み続けるもの。
将来車いす生活になることもあるかもしれません。
子扉があれば、車いすのまま玄関を出入りしやすくなります。
つまりはバリアフリーな家になります。
上で記載しましたが、親子ドアは両方のドアを開けると106cmの幅(有効間口)があります。
一方で、車椅子の横幅は、手動式は63cm、電動式は70cm以下と、JIS規格で決まっています。
親扉や片開きのドアの有効寸法は76cmだったので、子扉がなくても一応車いすで入ることはできます。
しかし、車いすを操作する際は腕が車いすの外側に飛び出ることを考えると、76cmでは少し狭く感じてしまいます。
このように、親子扉を採用するといざというときに玄関を広く使えるというメリットがあります。
③ 採光を取りやすい
メリット3つ目は、採光を取りやすいこと。
親子ドアの場合、子扉にも採光用の小窓が付くことが多いです。
一方で、片開きドアの場合は子扉の位置が壁になっています。
つまり、単純に採光用の小窓がある分、親子ドアのほうが玄関内が明るくなります。
さらに、採光が多いので壁の場合よりも圧迫感を感じにくいです。
子扉に採光用窓がついていない場合は、このメリットはありません。
我が家の場合、一条ルールで玄関の壁に窓がつけられませんでした。
なので、親子ドアにすれば窓がなくても玄関を明るくできるなぁと思います。
玄関に親子ドアはいらない?【デメリット】
次に親子ドアのデメリットをご紹介します。
- 断熱性が低い
- 子扉は普段使いしない
- 家の中まで搬入できない
- 玄関内に広いスペースを取れない
① 断熱性が低い
デメリットの1つ目は断熱性が低くなること。
壁であれば断熱材を入れられますが、ドア(子扉)にしてしまうと断熱材を入れられません。
また、ドア自体も大きくなるため、外気の侵入経路となる隙間が増えてしまいます。
そのため、片開きドアよりも親子ドアのほうが断熱性が低くなってしまいます。
特に一条工務店などの大手HMの場合は、高気密高断熱をウリにしています。
② 子扉は普段使いしない
デメリット①で挙げたように、断熱性能が低くなる親子ドア。
頻繁に利用するなら、100歩ゆずってまぁ目をつぶりましょう。
しかし、子扉はめったなことでは開かれません。
私の実家は親子ドアなのですが、子扉を開けたことなんて20年住んで一度もありませんでした。
上のメリットで書いた通り、車いすを常時使うなら話は別ですが…。
今のところ、両親(義理含む)、祖母も健康なので車いすの出番はなさそうです。
であれば、親子ドアよりも断熱性能を優先したくなります。
③ 家の中まで搬入できない
デメリット3つ目。
確かに親子ドアにすれば、メリット②に書いた通り、大型家具を玄関から家の中に入れやすくなります。
しかし、玄関に入った後の、リビングにつながるドアは通常のドアです。
(有効間口76cm)

せっかく親子ドアで間口を106cmまで広げても、玄関に搬入した後の移動ができず積んでしまいます。
リビング通らなくて、廊下から2階に家具を上げるときとか…さ。
我が家が採用したのはリビング内階段。
つまり、購入した大型家具を2階の部屋に上げるにはリビングを経由する必要があります。
リビング前に立ちふさがるリビングのドア(標準)。
④ 玄関内に広いスペースを取れない
デメリット4つ目は、玄関内のスペース確保。
我が家の玄関は、坪数を最小限にするために2畳分にしています。
土間は2マス(1畳分)しかありません。
そんな坪数削減の筆頭候補となる土間。
傘立て、ベビーカー、ちょっとした収納ボックス、お砂場セット、靴…。
など、土間部分には置きたいものが意外と多くあります。
しかし、親子ドアにすると、子扉前には物を置けません。
実際には置けますが、ものを置くと子扉が開けられなくなり、機能しなくなります。
ただでさえ出番の少ない子扉なのに、不便になった子扉を開ける機会なんてまず無いでしょう。
かといって、子扉に気を使おうとすると、ものを置くスペースがなくなります。
ただでさえ狭い玄関が、超使いづらいことに…。
まとめ
我が家が親子ドアを不採用にした理由をまとめました。
- デザインがおしゃれ
- いざというときに広く使える
- 採光を取りやすい
- 断熱性が低い
- 子扉は普段使いしない
- 家の中まで搬入できない
- 玄関内に広いスペースを取れない
メリットは主に見た目重視の意見。
デメリットはいずれも機能面の話。
私も嫁ちゃんも、見た目よりも機能派なので、親子ドアはいらないという結論になりました。
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