本記事では、施主検査時のチェックポイントをまとめています。
新築づくりもいよいよ佳境!
家の完成後には施主検査があります。
施主検査って何?
何を検査すればいいの?
そんな疑問があったので、いろいろ調査しました。
その結果を本記事でまとめています。
本記事で詳細を書いていますが、施主検査は超大事。
気合をいれて参加しないといけないイベントです。
我が家が施主検査をしたときは、先人の知恵をもとに事前にリストを作成。
当日は、合計1500項目くらい確認しました。
マメねぇ…。
記事後半では、超面倒だった施主検査のチェックポイントをPDFでダウンロードできるようにしたので、ご活用ください。
施主検査とは?
まずは、「施主検査とは何か」について簡単にまとめます。
施主検査は、施主による検査。
施主とは依頼者(つまり我々)のこと。
完成した家の仕上がりを、引き渡しの前に最終チェックする作業です。
大工をはじめ、水道業者やクロス貼り屋など様々な人が関わっています。
また、現場監督も常に現場にいるわけではありません。
そのため、施工不良に気づかなかったり、依頼者(うちら)からの要望をきちんと反映できない伝達ミスなどがある場合も。
- 依頼した内容がきちんと反映されているか。
- 間取り図面、電気図面などの仕様書通りに完成されているか。
- 壁などに傷やへこみ、汚れは無いか。
- ドアや窓はスムーズに開閉するか。
- オプションは全て指定通りか
それらを施主目線で最終確認する場が施主検査です。
ちなみにインスタ見てると、施主検査のことを「施主チェック」とか「内覧会」と呼んだりもするそうです。
施主検査の注意点
施主検査の注意点について解説します。
施主検査はいつやるのがよい?
まずは施主検査はいつ行うといいのか。
一般的には、家の引き渡し日の2週間以上前に施主検査を行うとよいと言われています。
施主検査で見つかった不具合を直してもらう時間が必要なためです。
だいたい2週間もあれば修繕してもらえます。
遅くとも家の引き渡し日の1週間前には行いたいものです。
ちなみに我が家の場合。
家の完成が近づくと、営業さんや現場監督から施主検査の案内がありました。
が、現場監督さんからは、家の引き渡しと言われていた日に一緒に施主検査も行うと言われました。
2週間前どころか、家の引き渡し日と同日です。
でも、施主検査を引き渡し当日に行うのは、絶対避けるべき。
引き渡し当日は避けるべき理由
施主検査は、完成した家の不具合を見つけて指摘するイベント。
指摘した後は当然、指摘後に直してもらう必要があります。
一方で「引き渡し」は家の所有権がハウスメーカーから私たちに移動すること。
つまり、引き渡し当日に施主検査を行うと、指摘した不具合を修理する時間がないのです。
なんで同日を指定してきたのか不思議に思って、現場監督さんに確認しました。
ご安心を。
ん?アフターサポート?
まだ引き渡し前なのにアフター前提?
我が家が建てたハウスメーカーは一条工務店。
確かに一条工務店は、アフターサポートの体制が整っています。
でもでも。
アフターサポートで行う場合、いろいろと悪影響があります。
中でも大きいデメリットが以下の2つ。
- 引き渡し後なので、建前上不具合を許容できると認めたことになる
- 生活中に修理業者がやってくる
以下詳細を説明します。
建前上不具合を許容できると認めたことになる
何度も書いてしまいますが、引き渡しとは、ホームメーカーから自分へ所有権が移転することです。
普段の買い物でも、不良品だったらそもそも買いません。
商品の品質などに納得したからこそ購入するはず。
家も同じで、設計、仕様等に問題ないことを認めたからこそ、引き渡しされるんです。
それなのに、不具合があった状態でも引き渡しされてしまうと、品質に問題ないと認めたことになります。
なので建前上は、こちらの責任で直すことになります。
例えば、施主検査で壁の傷を見つけたけど、その修繕前に引き渡しを受けた場合。
うちは無関係なので、そちら責任で修繕してね
とかHM側が言い逃れできる状況になってしまいます。
(一条工務店なのでそんなことはないと思いますが。)
施主検査時に指摘した、されてない…の水掛け論になるのも大変です。
なので、引き渡し前に修繕は完了していることが理想ですね。
生活中に修理業者がやってくる
引き渡し日と同じ日に施主検査をするのは避けた方がよい、2つ目の理由です。
引き渡し後は、実際に住み始めることがほとんどと思います。
で、普段の生活を開始しているある日。
ピンポーンと共に修繕業者さんが現れるんです。
で、家の中にずかずか入ってきて、壁等の修理を始めることになります。
その間、家にいないといけません。
場合によっては、一日で終わらずに数日間かかることもあり得ます。
超うっとおしくないですか。
しかも、壁の傷が直るまで、普段の生活中に嫌でも目に入ってきます。
「まだ直ってない…」とか、傷を見るたびに思うのも憂鬱です。
引き渡し前に修理が終わっていればそんなことにはなりません。
キレイな状態の家に住み始められます。
施主検査の開始時間はいつがよい?
次の疑問が、施主検査を何時から始めればいいのか。
家じゅうの不具合を確認するので、だいたい2、3時間くらいかかります。
確認する項目も室内だけでなく、外構や外壁などもあります。
廊下など照明器具が設置されていない部屋もあります。
暗くなると確認が難しくなるので、朝~昼ころから始めるのがおすすめです。
外は結構暗くなり始めてて、ぎりぎり間に合った感じ。
施主検査の持ち物は?
私が内覧会をしたときは、以下の持ち物を持っていきました。
持ち物 | 備考 |
メジャー | |
懐中電灯 | 照明がない場所の確認用 |
水平器 | |
自撮り棒 | 屋根裏とか見れるかも |
マスキングテープ | 夫婦で色分けすると便利 番号記入し図面に番号書くと便利 |
メモ用紙 | 指摘箇所をメモ |
カメラ | 指摘箇所を写真で保存 |
バケツ/ホース | バルコニー、排水溝に水流す |
スマホの充電器 | コンセントが通電しているか |
いくつかピックアップして説明していきます。
懐中電灯
上のリストのうち、懐中電灯、メモ用紙、カメラはスマホでも十分代用できます。
懐中電灯は屋根裏に上ったり、床下に潜り込んだりするかも…。
そう思い、ヘッドライトを用意しました。
水平器
水平器は、家が水平、垂直に建てられているか調べるためのもの。
床に乗せてみて、泡が線と線の間(中心)にくれば水平ということになります。
許容範囲なのかしらん??
さらに、水平器は床だけでなく、壁に使うことで垂直かどうかも確認できます。
マスキングテープ
マスキングテープ(マステ)は、指摘箇所にぺたぺた貼っていくためのもの。
例えば、階段登ってて、隙間があったらペタリ。
マジックも持っていくと、どこを指摘したいのかを直接書くこともできます。
こちらはシューズボックスの扉に段差があったため、ペタペタつけたもの。
ぱっと見では何を指摘したいのかよくわからないので、「高さ調整」と記載しています。
施主検査のチェックポイントは?
チェックポイントは基本的にすべて。
天井から床まで、傷や汚れがないかを隅から隅まで見ていきます。
建具やアクセントクロス、垂れ壁の位置、色、剥がれなども確認します。
細かい点だけでなく、家全体が間取り図通りに作られているかも確認。
設計時から時間がたってて覚えていないところもあるので、間取り図片手に見比べます。
また、窓やドア、引き出しなど、動くところは全て動かします。
スムーズに動かなかったり、ずれていたりしないかも確認。
さらに、水回りは実際に水を流し、ちゃんと流れるか、溜まるかを確認します。
水圧が低いことを指摘したら、少し上げてもらえました。
設置したすべてのコンセントにスマホの充電器を差します。
ちゃんとスマホが充電できるか(通電しているか)を確認です。
これは子供にやってもらいました。
3時間もかかるので、子供の暇つぶしも兼ねられます。
IHやエアコン、照明のONOFFまで全部やってしまいます。
システムキッチンの使い方なども現場監督から教わるので大忙しです。
外に出たら、基礎のコンクリートにヒビが入っていないかも確認。
ヘアクラックと呼ばれる髪の毛の太さ程度の細いひび割れは無視して大丈夫。
しかし、幅が0.5ミリ以上あった場合は要注意。
施工ミスの可能性が出てきますので、指摘しましょう。
確認してないけど、たぶん大丈夫でしょ。
そんな妥協は一切捨てます。
…とかやっていると、チェックポイントは少なくとも1500か所は超えます。
私が作成したチェックリストのPDFは、こちらからダウンロードできます。
施主検査は一度きり。
せっかく作ったチェックポイントのリストも一度しか利用できなかったので、ダウンロードしてぜひご活用ください。
ちなみに、一条工務店側にも検査部門があり、我が家の時は社内検査を実施済みでした。
「おや隙間がある」とか思って付箋を貼ろうとしたら、すでに誰かの付箋がぺたぺた貼ってあったんです。
(飽きてきたな)
それでも気になる点は結構ありました。
私も気づいた点をどんどん現場監督さんに指摘していきます。
…などなど。
合計15か所ほど指摘して終了です。
まとめ
家づくりの最終段階に出てくる、施主検査。
施主検査の時に持っていくと便利な持ち物や、チェックリストPDFをまとめました。
私が作成したチェックリストのPDFは、こちらからダウンロードできます。
ぜひご活用ください。
「情報収集のために、とりあえず休日は住宅展示場に行こう」
その考え方、ちょっと待った!
事前準備なしで住宅展示場に行ってしまうと、
- 展示場ごとに同じ説明を何度もするハメになる
- 営業トークのうわべだけの情報しか手に入らない
- 好みのメーカーに巡り合えない
- 気づけば貴重な休日が終わってしまった
などなど、デメリットしかありません(実体験)。
そこで利用したいのが、注文住宅の一括資料請求!
タウンライフ注文住宅というサイトでは、住宅メーカーの資料請求を一括で行うことができます。
しかも数多くある建築メーカーの中から、あなたの条件に合ったメーカーのみを厳選してくれるんです。
無料で!
私はそんなサービスがあることを知らずに住宅展示場に行ってしまい。。
1日費やしてヘトヘトになっても、たった2社ほどしか回れませんでした。
しかも営業トークに振り回されるだけで、役立つ情報は全く得られず。
そんな残念な結果になるのがわかっていたなら、タウンライフ注文住宅を積極的に利用したかったです。
昔の自分にぜひ教えたいサービスです。