本記事では、切腹の間の由来と、4畳半(4.5帖)の敷き方のポイントをご紹介しています。
畳の部屋はあると便利。
我が家も一条工務店のアイスマイルプラスで間取りを作る際に、畳の部屋を取り入れました。
設計士さんとの間取りの打合せ中の一コマ。
ここまでは自然の流れ。
しかし、それを聞いていた敏腕営業さんから「待った」がかかります。
のどかな打合せの場が一転、不穏な単語が出てきました。
調べてみると、和室の畳の敷き方ひとつとってもいろいろと由来があることがわかりました。
敷き方によっては、「切腹の間」という名前の和室になってしまうみたい。
畳の敷き方なんて学校で習ってませんよ。
注文住宅ってなんて大変。
本記事では4.5帖の畳の敷き方について、「切腹の間」と呼ばれない畳の敷き方をまとめています。
畳の4.5帖の敷き方
和室に四畳半の畳を敷く場合、使用するのは通常サイズの畳4枚と、半畳の畳1枚。
ただ敷くだけなので簡単ですが、敷き方次第では「切腹部屋」というなんとも縁起の悪そうな名前がついてしまいます。
家を新調するからこそ、縁起の悪そうな名前は避けるのが無難。
以下では基本となる4.5帖の敷き方と、切腹部屋となる畳の敷き方を比較していきます。
畳の4.5帖の基本的な敷き方
まずは一般的な四畳半の畳の敷き方からです。
敷き方は半畳を真ん中に置いて、その周囲を通常サイズの畳でぐるっとします。
図で書くとこんな感じ。
よく見かける畳の敷き方です。
この敷き方を「巴敷き」というのだとか。
巴敷きは、茶道でも使われる由緒ある敷き方。
真ん中の半畳には茶釜が置かれます。
畳の4.5帖の敷き方(Ver切腹部屋)
続いて本記事の本題となる、切腹部屋の畳の敷き方がこちら。
切腹の間になるかどうかは畳の配置のみ。
半畳の畳を中心に置き、1畳の畳を左回りに配置すると切腹の間。
そんなこと知らないで畳をなんとなく敷くと、50%の確率で切腹の間になってしまいます。
小さな違いが大きな違い。
正しい畳の4.5帖の敷き方(覚え方)
そこで正しい四畳半の畳の覚え方をご紹介。
卍がポイント。
切腹の間となる畳のほうは、卍型になっています。
卍型の敷き方になっていれば切腹部屋
切腹部屋と呼ばれる理由
次に卍型の敷き方が切腹部屋と呼ばれる理由をご紹介。
切腹の間は、もともと江戸時代に武士が切腹するときに使われていた敷き方。
武士は中央の半畳に座り、切腹します。
すると血で汚れるのがその半畳部分のみのため、終わった後に取り換えるのが楽なんだとか。
さらに、切腹の間の横には、見届け人が控える3畳の「検死の間」というのものもありました。
そのため、四畳半(切腹の間)+3畳(検死の間)の、7畳半も縁起が悪い数字と言われています。
その他の敷き方のポイント
切腹の間以外にも、畳の敷き方にはポイントがあります。
祝儀敷きと不祝儀敷き
まずは「祝儀敷き(しゅくぎしき)」と「不祝儀敷き(ふしゅくぎしき)」について。
これらも江戸時代から言われている、伝統的な敷き方です。
「畳の合わせ目が十字にならない」敷き方が祝儀敷き。
逆に「合わせ目が十字になる」敷き方を不祝儀敷きと呼びます。
十字にならない敷き方は縁起が良いとのこと。
婚礼等のお祝い事の席では祝儀敷きが採用されています。
反対に、寺など葬儀を行ったりする場所では不祝儀敷きが多いです。
具体的な敷き方をイラストで見ていきます。
祝儀敷きと不祝儀敷き(四畳半)
まずは四畳半から。
下図左が祝儀敷き。
下図右が不祝儀敷き。
右の不祝儀敷きは、赤線の箇所が十字になっています。
よくできてる
祝儀敷きと不祝儀敷き(6畳)
次に6畳。
下図左が祝儀敷き。
下図右が不祝儀敷き。
右の不祝儀敷きは、赤線の箇所が十字になっています。
(十字の箇所は赤線以外にもあります)
祝儀敷きと不祝儀敷き(8畳)
最後に8畳。
下図左が祝儀敷き。
下図右が不祝儀敷き。
右の不祝儀敷きは、赤線の箇所が十字になっています。
(十字の箇所は赤線以外にもあります)
床の間と縁は平行
次に、床の間との関係。
床の間の前の畳は下図左のように配置します。
右はダメな例。
和室において、床の間の前の畳は上座にあたります。
上座に座るのは一番偉い人。
一番偉い人は床の間の中心にどっかり座ることになります。
ここで、上右図の×の例の敷き方の場合、中心(×の位置)に座ると畳の縁の上に座ることになります。
そのため、床の間の前の畳は、床の間と平行になるように敷きます。
ちなみに、右側のNG例のように、畳の縁が床の間と直角になる敷き方を「床刺し」と呼びます。
入口と縁は平行
次に、入り口と畳の関係。
入り口も床の間と同じです。
左図のように、畳の縁が入り口と直角にならないように配置します。
四畳半と鬼門
最後に、四畳半の半畳タタミの位置について。
半畳タタミは鬼門(北東)に来ない位置に配置します。
鬼門は陰陽道において鬼が出入りする位置。
その位置に半畳タタミがあると縁起が悪いといわれています。
まとめ
畳の敷き方についてまとめました。
配置によって、縁起の良しあしがあるみたいです。
畳の敷き方にも縁起を考える日本人の感性はすごいですね。
せっかく家に畳を敷くのであれば、縁起も気を付けたいところです。
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